下山の思想

「下山の思想」五木寛之著 幻冬舎新書を読みました。

日本は明治以来、近代化と成長を続けてきました。

それはたとえて言えば、山に登る登山の過程にあったといえます。

だからこそ先進国に学び、それを模倣して成長してきたのです。

しかし、いま日本は登山ではなく下山に時代にはいったように思うのです。

私たちがいま学ぶ必要があるのは、先進諸国ではなく すでに下山した国

下山中の国々の現実です。

ギリシャ イタリア スペイン 英国も下山の先進国です。

さらに大国のアメリカです。私たちがアメリカに学ぶべきものがあるとしたら

発展と成長の過去ではなく、急激な下山をどうなしとげるのかを注目すべきです。

下山の途中で見えるものは、実はたくさんあるのです。

美しい風景  遠くの海 町の遠景 岩陰の花 それらを眺める心の余裕にも気づきます。

自分の来し方、行く末   今自分はどこにいるのか、行先はどこなのか、考えるとき

成熟への道   スペイン ポルトガルなど下山の先進国を見て、学ぶ

希望    日は西に沈み、また昇ります。

下山の先には、新たなスタート地点があるのです。

高度成長ではなく、別の山に登ればよいのです。
  


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Posted by 中村敬子 at 13:20│Comments(0)書評
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